負担軽減は家族介護に必須

家族介護の負担と一口に言っても様々なものがある。主な内容としては、毎日の介護の動作による肉体的負担、要介護者とのコミュニケーションによる精神的負担である。家族介護をしていると家を空けることが難しくなるため、孤立しやすく気づかぬうちに負担も大きくなりがちだ。最適な軽減方法を選ぶために、介護をする家族は何が負担となっているのかを理解することが大切である。

負担の軽減方法としては、地域包括支援センターや各市区町村、民間の介護相談窓口などへ相談することである。ほかには、ケアマネージャーを頼ることもおすすめだ。相談することで気持ちが楽になったり改善策を提案されることもある。他には、介護保険サービスを利用したり見直すことである。介護をする家族が一時的に介護から解放され休息を取れるようにする支援をレスパイトケアという。

代表的なサービスは日中に介護を行ってもらうデイサービスと、一定の期間預かってもらう宿泊型のショートステイがある。回数の制限があったり長期休暇の時期は予約が取りにくかったりはするが、どちらも介護保険を適用することが出来る。24時間の介護から少しでも離れることで、リフレッシュに繋がるだろう。

負担軽減の長期的な方法として、要介護者と家族の双方の生活を考慮した上で介護施設への入居を検討することも一例に挙げられる。要介護度が上がるほど、普段介護にあたっている家族が疲弊してしまうリスクも上昇する。実際に利用する直前ではなく、あらかじめ介護施設を調べておくとよい。こうしたさまざまな負担軽減方法を知っておくことが、無理のない家族介護のカギになるのだ。